子どもに自転車の乗り方を教えることは簡単!?自分にとっての当たり前を教える難しさ。

夫婦共働きで、保育園、学童保育に預ける生活をしていると、平日、自転車を練習する時間はありません。土日は、どこかへ出かけることが多く、数年前に買った自転車は、ベランダの片隅でホコリをかぶっていました。

ふと気づくとすでに長女は小学3年生。学童保育も今年度内でおわりです。これから行動範囲が広くなり、自分の力で遠くへ移動するには、自転車に乗れることが必要です。本人も友達の多くが自転車に乗れるということで、少し恥ずかしいという気持ちを持っていたようです。そこで、父娘で自転車の練習に取り組むことになりました。

ところで、皆さんは自転車の乗り方の教え方を知っていますか?練習を始めようとして初めて気づいたのは、教える側の私自身、何から教えればよいのかわからないということでした。私が自転車に乗れるようになったのは40年近く前です。今は当たり前に自転車には乗れますが、どのようにその技術を習得したのか記憶にありません。私の母親は専業主婦でしたので、幼稚園や小学校から帰ってから自宅近所で遊んでいるうちに何となく乗れるようになったような気もします。

第1回目の練習。車が通らない舗装された道路を探した結果、車で20分ほどのところにある大きな公園に向かいました。

まず考えたのは、ハンドルを私が支えながら本人に自転車を運転させ、安定したところで手を離すという方法です。何となくそんな教え方のイメージが浮かんだのです。実際にやってみると、この方法では私も自転車と一緒に走らなければなりません。…とても頑張りました(笑)。でも、なかなかうまくなりません。手を話すと不安定になり、本人が怖さを感じてしまうのです。よく考えれば、安心感のないチャレンジはうまく行くはずがありません。

そこであらためて考えたのは、自転車の運転に必要な操作を分解することです。専門家ではないので正しいかはわかりませんが、自転車に乗るということをざっくり考えると、自転車でバランスをとって前にすすむことと、ペダルをこぐことの2つです。そこで、まず必要なのは自転車に乗った状態でバランスをとって前に進むことができるようになることです。それを練習するには、自転車に乗り、片足で地面を蹴って前に進むという動作を習得する必要があるのではないかという仮説を立てました。

そこで2回目の練習は、片足で地面を蹴って前に進むことから始めました。30分以上はやっていたと思います。それができるようになったら、地面を蹴って進んだあとで慣性ですーっとまっすぐ進むことを繰り返しやらせました。もちろん最初は1、2メートルしかできませんが、できたね、前より長くできるようになったね、すごーい、といったように言葉をかけているうちに、ある程度長くできるようになっていきました。

1時間以上繰り返した後、ようやくペダルをこいでごらん、と声をかけました。まだ怖かったらやらなくてもいいよ。自分でできると思ったらやってご覧と伝えました。長女はすぐにチャレンジしました。 すると数メーター自転車をこぐことができました。それで自信をもったのか、何度も挑戦して、多少不安定ながらも自転車に乗れるようになりました。本人も喜びいっぱい。こんなに早く自転車に乗れるようになるとは私もびっくりです。

3回目の練習では、私は安定して長く自転車に乗ることをテーマにしていましたが、長女はうまく曲がれるようになるというテーマを持っていたということを後で聞きました。練習の途中で、細いところを通ってみるとか、ガタガタのあるところを通ってみたとか、短く曲がれたよ、坂道も行けたよと、さまざまな状況を自ら試しているようでした。終わったときの笑顔が最高でした。私が指示することはほとんどありません。自分で必要なことを考えて、実際に試して、経験から学んでいました。

「経験学習」入門

「経験学習」入門

 

本人にどうしてうまく乗れるようになったのか質問してみました。その答えは、意外にもパパのお手本を見たのが参考になったとのこと。具体的にはどういうところ?と聞くと、前を見ることと、曲がるときに倒す角度、だそうです。

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子どもに自転車の乗り方を教えるということには、人に教えるということに関わるさまざまな要素が含まれていたように思います。振り返ると多くのことに気づきました。学びは生活のどこにでもありますね。